日本語を話す外国人の話し方で気になることばや表現
日本語を話す外国人の話し方で気になることばや表現
(■「呼称」に関するアンケート調査■、項目18番「もし日本語を話す外国人の話し方で貴になる言葉や表現があれば、今後の参考にさせていただきたいので、ご記入ください」)
【気になることばや表現、それに関するコメント】
( )内:回答者の(性別、年齢、日常使用語)
・「楽しみに過ごしてね」 (女性、20代、関東)
・「きみもね」 (女性、50代、中国・四国)
・本来「男の人」とか「女の人」とか言うべき所を、「男」「女」ということ。(女性、30代、中部)
・「日本人は仕事虫ですね」(中国人から:おまえ達だろって言いたかった)*ちょっとことばが悪かったですね。すみません(‾_‾;) (男性、50代、九州)
・よくあるパターン
「Today is rainny」:「今日は雨だ」を「今日は雨だった」と言い、「え?今日降ったの?」と日本人が勘違い。
「Yesterday was rainny」:「昨日は雨だった」を「昨日は雨だ」と言い、「で、今日の天気はどうなの?」とまた勘違い (女性、30代、関東)
・「以前」:この前、という意味で「以前な」を使う。
「この電話ありがとう」:久しぶりの友人に電話をすると言われる。
「〜たいですか?」:誘われるときによく使われる。ムッとしてしまう。 (女性、20代、近畿)
・「あなたは〜がほしいですか」(女性、40代、近畿)
・授業後「あなたは今日よく教えました。」と褒めてくれる表現とか宿題提出時に学生の言う「宿題が欲しいですか?」など。 (女性、50代、関東)
・「(相手に対して)〜してあげる」の濫用。 (女性、30代、関東)
・「〜てもいいです」
中国で日本語ガイドのほとんどが何でもかんでも「〜てもいいです」を使っていた。状況的に意図はくめたが、かなりおかしかった。 (女性、30代、関東)
・「それは当たり前だ」「それは違う」などの直接的な表現の濫用。 (女性、30代、関東)
・その時着ている服の事をさして「変わってる」など。ただ、日本語の語彙の問題だけかもしれませんし、その人個人の趣味の問題かもしれませんが、話す時のニュアンスから「変なの」と思われてる様に感じるのです。言葉自体は普通(?)なんですけど。 (女性、30代、近畿)
・「そうですか(納得)」と「そうですか(疑い)」。
質問されたので答えたら「そうですか(疑いのイントネーション)」で言われてムッとすることがあります。(本当に疑っているのかも!)何度も言ってるんですけど、なかなか…。
・「〜ですよ」の多様。
エリザベス女王が死んだときに何が起こりますか?
「〜です」「〜ですね」でいう部分もすべて「〜ですよ」を使います。ある人(韓国人)の口癖でして、なかなか直りません。(女性、20代、関東)
・うーん、ちょっと、んー、というつなぎが多い。(女性、40代、関東)
・「すみませんが」(「失礼ですが」がいい場面で)。「〜んです」の多用。(男性、30代、関東)
・「〜なんだから」「〜したんだから」「〜じゃないんですか」など「ん(の)」の連発。(女性、30代、関東)
・すべてに「〜だから」、「だから」を使う。「〜から」と言えない。(女性、20代、九州・沖縄)
・理由を言うとき、よく「〜ですから」と言う。言い訳がましく聞こえる。(女性、20代、近畿)
・英語を母語とする人は、日本語のカ行のケが言えないことについて。(男性、10代、近畿)
・学習初期の中国人の「形容詞+の」(「美しいの人」など)。(男性、60代以上、関東)
・普通形+疑問詞「か」。
普通形での挨拶(一応、年下でも先生という立場なので。時々気になります)(女性、20代、関東&近畿)
・基礎の学習者は気になる事だらけです。でも、きりがないので……。(男性、30代、中国・四国)
・終助詞「ね」「よ」の多用、乱用。(男性、40代、関東)
・語尾が単調になりがちですね。 (男性、30代、西日本)
・男性は女性から習得する事が多いのか女性言葉(特に語尾)になる人が多いように思う。(女性、30代、標準語)
・「まじ〜」とか短縮語とか、日本語としてもくだけた表現を普通に話していること。
日常会話的に使うことに対しては、なじんでるな〜と思うくらいで別に構わないのですが、それが現代風、あるいは若者風、くだけた言い方であることをわかっていて話しているのかどうか。身近な日本人が何気に使っている日本語を真似しているだけであるならちょっと心配。会話として成り立っていても時と場所によるから。(女性、30代、関東)
・悪気はないのに、ぞんざいな言葉しか知らない人(耳学問の就労者が多い)がよく使う言い方。(例.〜だろ。〜だよ。)(男性、60代以上、関東)
・日本語のプライベートレッスンを受けているらしい人が、「わかりますか?」を連発していた。どうやら先生がしょっちゅう「わかりますか?」と確認をいれるみたいで、それがうつってしまったらしい。(女性、20代、中部)
・身近に外国人がいないので、テレビなどに出ている人の話し方なんですが、早口な人が多いと思います。(女性、30代、中部)
・主語の使い方。(男性、20代、関東)
・一番気になるのは「あなた」。(男性、30代、標準語)
衝撃映像
・自分の名前にも「さん」をつける間違い。(女性、30代、標準語)
・彼らにとっても、日本式の「何とか」さん、という呼び方は便利な使い方のように思える。よくそういう表現をしている光景を見かけたことがある。(男性、40代、関東)
・ファーストネームで呼ぶために勝手に短縮されたりする事がある。
→ひろ(こ)、まさ(ふみ)など。(女性、30代、標準語)
・「あなた」の多用、日本語とは明らかに異なるフィラー。(女性、30代、西日本)
・「アナタ」と言われるのは私もイヤですが、外国語と日本語は文法がちがうから、と思って気にしないようにしています。「アナタどう思いますか?」など個人的な意見を聞かれるのがイヤなのかも?(女性、30代、標準語)
・日本語の会話の中で下の名前を呼び捨てされるのは、やはり抵抗がある。(女性、30代、近畿)
・「私」の多用。どうすれば減るのかな?(女性、40代、関東)
・苗字だけでの呼び捨てにされたことがあるが、それはちょっと不愉快だった。そう呼ばれるのが、学校での友人や、明らかな目上の人間に限られているからかもしれない。また、ちょっと別の話かもしれないですが、年下の韓国人に呼び捨てにされるのは不愉快。韓国人は同じ韓国人に対して絶対にそう呼ばないのを知っているから、外国人であるのを強調されて別扱いになっているかのようで不愉快。(男性、20代、関東)
・呼称によって生ずる快、不快は、言葉それ自体の良否ということよりも、言葉を選ぶことによって伝わる相手への想いによるところが大きいのです。場合によっては「あなた」と呼ぶのも失礼なこともあるでしょう。しかしこれはあくまで日本人同士だから起きることで、誰に対してでもIやYouを使う外国人は、単なる置き換えとして同様に「私」や「あなた」を使うほうが自然です。外国人がそれ以外の呼称を使うと、日本人以上にニュアンスが強調されるので、よほど日本語に精通していない限りやめたほうがいいと思います。(男性、40代、関東)
・わざとせっかちに話したり、どもったりして話すのは耳障り。その人が母国語を話す時も同じ様に話すのならば別。丁寧語と尊敬語と謙譲語が混ざった話し方も耳障り。最近の日本人でも同じ事。(女性、30代、関東)
・日本語を話しているときは日本の習慣に従ってほしい。(男性、40代、西日本)
・親しくない人、目上の人に対しても「ありがとう」という。「ありがとうございます」と言うべきところ…。(女性、20代、関東&近畿)
・仲がいいのに敬語を使う。(女性、20代、関東)
・敬語の馬鹿丁寧な使い方
日本人の間違った使い方をそのまままねしている場合がほとんど。(女性、20代、近畿)
・敬語が下手。例:いらっしゃいますか→きますか? くるか?(男性、60代以上、九州・沖縄)
・敬語表現全般。
ボストン12月2日に住んでいる人
「〜していただけませんか」と言うべきところ、「〜しましょう」と言う等。(男性、50代、近畿)
・敬語の適切な使い方は外国人だけでなく、日本人にとっても難しいと思う。(女性、40代、関東)
・慣れないうちは敬語を使わなくてはという意識を捨てて良いと思う。現代は敬語を使いこなすという日本人の美意識のようなものがなくなってきている。(男性、50代、近畿)
・相手が外国人なら、それがどんな言い方でもさほど気にならないが、その場でできるだけ正しい言葉や表現方法を教える。逆の立場なら、そのほうがありがたいと思うから。しかし相手が日本人の場合、それが自分の部下や後輩以外なら滅多に注意しない。外国人より日本人のほうが、正直ムカツク場合が多い。(男性、40代、西日本)
・外国人なら、問題なく聞き流せるでしょう。(男性、40代、関東)
・外国人よりも日本人の話し方のほうが気になります。(男性、40代、関東)
・ない。むしろ、自分の英語のほうがずっとおかしいと思う。(女性、20代、関東)
・特に気になりません。気になる(間違っている)時は、その場で注意するようにしています。(男性、50代、関東)
・特にありません。話そうとする熱意があれば、多少のことは気になりません。(女性、40代、近畿)
・ぞんざいな呼びかけだけなら兎も角、それに続けて「です・ます」調でない話し方や命令口調で話し掛けられると、日本語の初心者ならしょうがないかな〜と顔ではにこやかに応対してても、場合によっては心中穏やかでない時もあります。(男性、30代、九州・沖縄)
・自分は日本語教師とかではないのでよくわかりませんが、「です・ます」調で日本語を覚えて、余裕が出来たら動詞単独の活用を覚えた方が楽なんじゃないかな〜と思いますが、素人なので教育方法については不確かです。ヒアリングの問題もあるかもしれませんし。因みに学生時代はドイツ語、今はイタリア語を習っていますが、英語以外の欧州の言葉には親称と敬称といわれる二人称にあたる活用が2種類あって、どちらもネイティヴの先生からは、相手から「親称で話しましょう」といわれなければ日本人としては敬称で会話したほうがいいと言われて、言葉を直されてました。
(極端な話らしいですが、)「親称で話しましょう」と言われた時に「まだ、親称を覚えていないんで……」と答えて、それから親称の勉強を始めても始めても遅くないくらいだ! なんて言われてましたが、ここまではどうなんでしょう?(笑)(男性、30代、九州・沖縄)
==========================================================================
【その他、アンケートや呼称全般に関するコメント】
・今回アンケートに答えてしみじみ思ったのですが、日本語って本当に主語を云わない、省略可能な口語ですねぇ。文語の時は意識して書くのですが、意識しないと駄目ってところが口語と文語がまるっきり別物だと感じてしまいました。本当におもしろいです。
(女性、30代、近畿)
--------------------------------------------------------------------------
・結論が最後に来る日本語の文法を使いこなすのはしんどいよと学生の時、留学していた友人が言っていた。(理解できないのではなくて、だそうだ)敬語は種類がありすぎて困るのも無理は無いと思われる。通信社などの外国人記者で日本語の上手な人はさすが、と思う。
蛇足。自分の場合、「面と向かっていない人ほど、呼び方に気を使っている」と気が付いた。電話しかり(まぁ、これは営業用だから当然ではあるが)。インターネットのBBSに書き込みをする際にものすごく気を使っている事に気が付いた。親しい友達同士(当然ネット上で)か、それとも軽い雑談なのか議論なのかによって全然口調を(書き調?)変えている。当たり前であるが。
英語をはじめとする外国語で、「日本語のように一般的に文語と口語を使い分ける」言語はあるのだろうか? どちらにせよ、難しい言語なんだろうなと思うしだいである。
(女性、30代、関東)
--------------------------------------------------------------------------
・BBSへ書き込みする場合など、「私」と書くと、どうもあらたまった感じがするように思えて、自分の場合は(こういう使用法をします)「自分」と書くことも多いです。特に意識しているわけではなく、感覚的なものです。これも一種の方言的用語でしょうか。
「あなた」については、言われてムットする場合もあるかもしれませんが、そう気になるほどでもないようです。許容範囲の言葉でしょうか。こちらからは、目上へは、「様」をつけます。同等以下・親しくしたくない相手には「あなた」。完全目下には「ああた=方言的か」などと使いわける場合もあるようです。ただしこれも普段は「え〜」「あのう〜」などのあいまい呼びかけ語で、使用の可否を特定・判断されるような用語法はしてないみたいですね。これらすべて無意識下で行われているようです。
(男性、50代、九州)
--------------------------------------------------------------------------
・私はニュージーランドに住んでいますが、最初は義理の父や母のこともファーストネームで呼ぶことに抵抗がありました。でも、もう慣れましたが。
「先生」という呼称が日本語にはありますよね。こちらでは大学の先生はプロフェッサー○○、ドクターXXと呼ばれることもありますが、小中高ではミスター、ミセス、ミス、ミズで苗字呼びをしているようです。お医者さんの場合は「ドクター」ですが、政治家には「先生」はつけていないようです。「社長!」なんて呼び方もない様子。役職で呼び合うことはあまりないんじゃないでしょうか?
(女性、30代、標準語)
--------------------------------------------------------------------------
・僕も十代のころは自分自身をどう呼ぶか、あるいは女の子をどう呼んでいいものか悩んだものです。高校時代は平気で「お前」って言えてたんですが(30年前)、その後ちょっと言いにくくなって「あなた」「おたく」などを使い、結局「あんた」に落ち着いて現在に至っています。今でも子供に対して自分のことをどうしても「おとうさん」とは呼べずに収まりが悪いなあとは思いながらも、「おれ」とか「おいら」とかと呼んでいます。嫁はんは「親としての自覚が無いからや」と言うのですが、「そうかなあ」と思う毎日です。
(男性、40代、近畿)
以上。
《戻る》
0 コメント:
コメントを投稿